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【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第3章 ◆再会(大倶利伽羅)



「…お久しぶりです、大倶利伽羅さん」

私はドキドキしながら声をかけたものの、彼はそれからこちらを見つめるだけで何も言ってはくれない。

「私もここの社員になったんです。さっき鶴丸さんと燭台切さんにも会いました。…よろしくお願いします」

「………」

うう…何か言って…。

ピクリともしない大倶利伽羅さんはしばらくして「…ああ」とだけ返事をしてくれたが、私は少しショックだった。

…大倶利伽羅さんにとっては、私との再会なんてどうでも良いことだったのかな。

私は今も、泣きそうなほど嬉しいのに。


──ここでの業務は社内システムの構築・保守で、黙々と仕事をこなす大倶利伽羅さんは皆の頼れる存在だった。

私の直属の先輩にあたる。

あまり表情を変えず無口なところは変わっていないけれど、ポツポツと短い言葉で指示を出したり、質問に答えたりしている。

研修である程度のことを学んでいる私は、さっそく大倶利伽羅さんの仕事を手伝うよう言われていた。

「……あの、すみません。うまく行かないところがあるんですが…」

分からないことがあり質問をしてみる。
大倶利伽羅さんのクールな対応は、先輩になると少し怖い。

彼はタイピングを止めずに視線だけで私の画面を睨んでから、「…フォントが違っている」と指摘だけをした。

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