• テキストサイズ

【刀剣乱舞】*恋みくじ*【R18短編集】

第2章 ◆大切な人(膝丸)



─ちゅぱ…ぴちゃ…─

激しい口づけをしながら、膝丸さんは私の浴衣を剥きだした。

長い脚で私の体を押さえつけ、今日一日の不満を強引な動作でぶつけてくる。

いとも簡単に丸裸にすると、私の胸を鷲掴みにした。

「あっ…」

大きく円を描くように揉まれ、まるでいじめられているようにさえ感じる。

怒ってるのかな…。

「ごめんなさい、膝丸さん…」

膝丸さんの気持ちをちゃんと分かっていなかった。
そのことをきちんと謝ってなかったと思い、感情で迫る彼を受け入れながら必死に謝罪をする。

すると膝丸さんは一度止まり、眉を下げた表情で私の頭を撫でてくれた。

「俺のことを思ってのことだと分かっている。でも主は、俺と離れても何も思わないのか?」

「そんなわけありません。…膝丸さんがそばにいなくて、すごく寂しかったです」

「…俺だって同じだ。主のそばにいたいに決まっている」

嬉しくて泣きそうになると、膝丸さんは顔を沈め、初めて甘い口づけをしてくれた。

胸を揉んでいた手も、ゆっくりと労るような揉み方に変わっていく。

「…膝丸さん…」

彼の鋭い目とスタイリッシュな身のこなしは、このときだけは優しく柔らかいものになり、温かく私を包みこんでくれる。

大好きな膝丸さん。

愛されてるのが分かるたび、幸せな気持ちでいっぱいになる。

/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp