第1章 ◆若返り(三日月宗近)
「…あ…や、やんっ…三日月さんっ…」
胸の柔らかさを存分に味わったあと、三日月は彼女を枕の上にきちんと寝かせ、自分はその上に覆い被さる。
すでに想像していた以上に扇情的な表情をしていた彼女にグッと心臓を掴まれるが、三日月は長年培った理性と平常心で、優しく彼女の頬を撫でた。
「さ、始めよう」
頬を撫でた右手をスーッと下へとおろしていき、胸、腹、腰と少しずつ寄り道をしながら太ももまで到達する。
くすぐったい触れ方だが彼女はそのじれったい刺激に息が上がり、体温が上昇していった。
しばらく大きな手で太ももを撫でながら、三日月は主にもう一度口づけをする。
それは一瞬で、その口づけも下へ下へと場所を移していき、すぐに胸先へと到達した。
─ちゅ…ちゅる…─
胸先を口に含まれる。
「あっ…あ、ん…」
美しい造形をした三日月の唇が、彼女の胸先をこれまた美しく咥えている。
しかしそこから与えられる快感は生々しく、彼の口の中にある舌先の感触すら伝わってくるのだった。
「三日月、さん…それ、だ、め…」
─ちゅぱ…─
(気持ちいいっ…)
この狭い範囲の刺激が体全体の熱さを呼び起こすのだと、彼女は驚くばかりであった。