第6章 ナワーブ|お風呂
お風呂からあがって、パジャマに着替える
ナワーブが、首からタオルをかけて
下だけパジャマという刺激的な格好で
ん、とアイスを差し出してくる
『あ、ありがと』
ちょっと彼の色気にドキドキしながら
アイスを受け取って頬張る
『美味しい~~!
お風呂上がりにアイスは最高っ…!』
美味しさのあまり、にまにましながら
食べていたからか
ナワーブから笑われる
「、本当甘いもん好きだよな。
あと、すげえ美味そうに食べる。
俺、お前のそういうところ好きだぜ」
突然の彼の愛の告白で
思考が停止する
『…ナワーブ、心臓に悪い』
頬が真っ赤っかになりながら
ふい、と彼から顔を逸らす
「んー?思ってたのと違うな?
俺はお前が好き。
んで?はどうなの?」
意地悪な顔をしながら
こっちを向いてるナワーブ
その顔は憎らしいけど、かっこいい
『…私も好き』
「ん、知ってる」
髪をわしゃわしゃとされる
そのまま、ナワーブの腕の中に
引き込まれる
くっついたまま食べたお風呂上がりの
アイスは、いつもより甘い気がした
-END