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甘美な林檎パイを独り占め

第6章 ナワーブ|お風呂



それぞれで髪を洗う。
いつもと違うのは私が使ってるのは
ナワーブのシャンプーだって事


なんとなくダメ元で

『リンス、私にさせてよ』

ナワーブの髪を触りたくてお願いする

「ん?おー、いいぞ」

さあやってくれ、と彼が私の方へと
頭を向ける

多めにリンスを手に取り馴染ませてから
ナワーブの髪につける

彼の綺麗な栗色の髪
大事に大事に指で梳かしながら
揉み込む

『痛かったら言ってね』

おう、と返事をするナワーブに
ヘッドマッサージをしながら
彼の髪を堪能する

なかなか下ろしてる姿を見れないから
貴重だなあ、なんて思いながら
笑いがこぼれる

「なーに笑ってんだよ」

ヘッドマッサージをしてるの
頬をむにぃと引っ張るナワーブ

痛い痛いと頬を引っ張られながら
抗議する
ナワーブは無邪気な笑顔で
お返しだ、なんて言って笑ってる

『じゃあ流すよ、ナワーブ』

シャワーでゆっくり流していく

「あぁ~気持ちいいな、これ。
人に洗ってもらうのって結構いいな」

と、満足気なナワーブ

『ん、良かった。流し終わったよ』

後は体洗って早く浸かろう、と
彼の髪から名残惜しいが、手を離して
自分の身体を洗い始める

「今度は、俺がの背中を
お礼に洗ってやるよ」

早くと言わんばかりに目線で
急かしてくるナワーブ

ちょっと恥ずかしいなぁ…と思いながら
彼に背中を向ける

痛くないように力加減をしてくれる彼
むしろ優しすぎるくらいの力で
私の背中を洗ってくれる

『ん~ナワーブが言ってたの分かるかも。
人に洗ってもらうのいいね』

ね、と後ろにいるナワーブに
同意を求める
短く、そうだろ?って嬉しそうな彼

シャワーで流してもらって、
2人で仲良く広めの浴槽に浸かる

『あったか~い。
入浴剤もいい匂いだし』

「だな。あったけえ」

ふへ~、と2人とも
温泉に浸かるカピバラの如く
脱力し、満喫する

「上がったらアイス食うか?」

『賛成!アイス食べたーい!』


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