第6章 ナワーブ|お風呂
いつもは自分たちの部屋で別々だけど、
ナワーブと一緒にお風呂に入る事になった
どっちの部屋がいいかなぁ?
とナワーブに聞いてみる
てっきりいつもみたいに
どっちでもいいだろって、
言うのかと思ったら
「俺の部屋で入るぞ」
だって
鼻歌交じりで、入浴剤と着替えを持って
ナワーブの部屋に入る
『準備出来た~。
ほら、入浴剤もばっちり!』
「先に入浴剤入れてきた方がいいぞ」
ふいっ、とお風呂場の方に
目を向けながら彼が言う
言われた通りに、お風呂場に行く
お湯を張っている浴槽に
液体タイプの入浴剤を注ぎ入れる
淡い乳白色で、ミルクの香り
いい匂い…
『ナワーブ!入浴剤入れたよ~。
早くお風呂入ろ!』
早く早く、とナワーブの腕をグイグイ
引っ張りながらお風呂場に連れてくる
面倒くさがりながらも、
お風呂に入る為に服を脱ぐナワーブ
思わず、服を脱いだ彼の身体に
目を奪われる
引き締まって無駄のない身体
傷は勿論、沢山あるが
それさえも
彼の魅力を引き立ててるように見える
「おい、ぼやっとしてないで
お前も早く脱げよ」
あと、あんまこっち見んな
恥ずかしいだろ
耳を赤くしながら、
先にお風呂に行ったナワーブの背中を
見つめていた
はたと我に返り、いそいそと服を脱いで
彼の後を追う