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甘美な林檎パイを独り占め

第5章 リッパー|エッグノッグ




それを彼女に口移しであげると

『もうっ!』

頬を赤く染めながら怒る
予想通りの反応だ

「さっき飲んだものより美味しいでしょう?」

と、わざと羞恥心を煽るように言えば
更に頬を赤く染める

なんて愛らしい人なんだと思うと
口角が自然と弧を描く

『ジャック、意地悪だわ…

でも嫌じゃない』

だからもう一度して、と強請る

予想外の事に目を見開いたリッパーだったが、
すぐに

「仰せのままに。
何度でもしてあげますよ、」

そういってまたひと口、エッグノッグを
飲み、の唇に重ねる


ごくり

静かな空間に響くの飲み干す音が
どこか官能的だな、なんて思いながら
また口付けるリッパー

とろん、とキスの甘さで
蕩けたに

「さて、。

もしキス以上の続きがしたいなら、
私の部屋で…ね」

『…ん』

促されるまま、彼と共に部屋に戻った



-END


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