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甘美な林檎パイを独り占め

第4章 リッパー|ミルクとたっぷりのお砂糖



言った後に本人は
なんだか恥ずかしいなぁ、と
誤魔化すようにホットミルクに
口をつけている、…が

仮面を外したままだが、
そんな事が気にならないほど
驚きとよく分からない感情が混ざり
何とも言えない表情になる

「さん、それは
私に気があるんですかね?」

あくまでも冷静を装いながら聞く

更に真っ赤になりながら
いや、あのぉ…と口ごもる彼女

なんて分かりやすいんだ
可愛らしいな、と思いながら
に惹かれつつある自分に
少し戸惑いを感じる

彼女に動揺を悟られないように
願いながら

「マフィン、美味しかったですよ。
ありがとうございました。
さんも、それを飲んだら
早く休んだ方がいいですよ」


『は、はい…
おやすみなさい…リッパーさん』

少ししょげたの声を
聞きながらキッチンを後にした



自室へと帰りながら

2人きりの時に、可愛い女性から
頬を染めながら気があるような素振りを見せられたが、
手を出さずにいた事に感心した

それ程までに彼女は大切なのだ

覚悟が決まってもいないのに
手を出すほど落ちぶれてはいないはずだ

その日は眠れず、夜が明けた

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