第2章 ルキノ|♦諦めようか
「分かりにくかったのか?
じゃあこう言い換えよう。
私は君の事が好きだ。」
ルキノさんが、私の事好き…?
嘘……
恐る恐る顔をあげると
ほんのり頬がピンクになっている
ルキノの姿
ぽりぽりと、気まずそうに頬をかく
『ル、ルキノさん、本当に好き…?』
「さっきも言っただろう?
君の事が好きだ、と」
まるで夢じゃないのかと思うくらいに
嬉しい
隣に座っているルキノの方へ
少し近づき彼に抱きつく
ぎゅっ
『ルキノさぁん、嬉しいです…
好きです、ずっと前から』
今まで伝えたかった分を
一気にぶつけるように
彼に愛を伝える
「、気持ちを伝えてくれるのは
嬉しいが、私も男だからね。
涙目で潤んだ瞳の、好きな女性に
身体を密着されていたら
平常心ではいられないんだが。」
いいのかね?、と言いながら
の腰のラインを
スーッと撫でる
ビクッ
突然触られたことに驚きながらも
ずっと好きだったルキノに
触られて嬉しい気持ちと
恥ずかしさが入り混じる
『る、ルキノさんっ…
触り方がえっち、です…』
弱々しい声で私の胸元で抗議する
上気した顔と、荒い息に愛の告白
それじゃあ
煽られてるようにしか思えないんだがな…
との行動に口角が上がる
「それはそうだろう。
だが先に仕掛けてきたのは君だろう?
それとも、私とじゃ嫌か?」
意地悪な微笑みを浮かべながら
こちらを見つめるルキノ
『い、いやじゃないです…!
でも、恥ずかし…んぅっ…!?』
私の言葉は彼の唇で塞がれた
突然のキスに翻弄され、
息苦しくなる
もう限界だ、と彼の胸元を
ぐいっと押す
ゆっくりと彼の唇は離れていく
息を整えようとしてる隙に
ちゅっ、ぺろり
『…んっ!』
耳朶をがぶかぶと甘噛みされ、
耳のふちに舌を這わせるルキノ
ぐちゅぐちゅと音を立てながら
耳の中を舐められ自然と声が出る
『ぁん…! んんっ!』
声を抑えようと自分の口に手を
持っていこうとするが
ルキノに腕をとられる
「イイ声で鳴いているんだから、
聞かせなきゃだめだろう」
かぷっ、とまた耳を齧られ
ルキノが徐々に下へと移動する
首筋にも甘噛みされ、
ぴりりとした痛みが首筋に走る