• テキストサイズ

電撃少女はヒロインになりたくない

第14章 仮説検証


*主人公side



『.......!』



気がつくと、目の前には白い天井が広がっていた。

あれ、ここはどこだ?
何してたんだっけ?
体育祭で、個人戦で、常闇くんと戦ってて....



『あっ、試合.........痛っ!』



勢いよく手をついて上半身を上げると、身体に痛みがはしる。
手足がピリピリと痺れている。



「目が覚めたかね」


『リカバリーガール....!ってことは、ここは医務室か....』


「そうさね」


『あーーーー......やってしまったあああぁ......』



状況を理解した私は肩を落とし、両手で頭を抱えた。
一番恐れていた事態が起こってしまった。個性の暴発だ。



「あんた、相澤くんから昔の話を聞かせてもらったよ。
もちろん、制御装置をつけるきっかけになった理由もだ。
それを外して戦うには、まだ器が未熟過ぎるだろう。
焦る気持ちもわかるが、体を壊してちゃ元も子もないよ。」


『....はい、返す言葉もないです.....』


「まぁ、ある程度は治しといてやったからね。
多少痛むところはあるだろうが、無茶した罰だよ。
それじゃ、私はちょっと出てくるから、少し休んでいきな。」


『ありがとうございます』



リカバリーガールは、厳しいながらも優しさを感じる労いのコメントを残して、医務室を出て行った。

そして、彼女と入れ替わるように、新たな来客が訪れる。

/ 157ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp