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電撃少女はヒロインになりたくない
第13章 蟠り
*主人公side
控え室に向かう道中は、正直、緊張で気が気じゃなかった。
前の試合から続く、慢性的な体の痛みと倦怠感。
次の試合で勝てばベスト4に上がれるという高揚感。
個性をうまく制御できるかわからない、不安。
考えても仕方がないことなんてわかっているけれど、
様々な思いがぐるぐると頭の中でめぐっている。
「....リョウ」
そんな中──突然、
聞き慣れた低い声に名前を呼ばれた。
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