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電撃少女はヒロインになりたくない

第11章 証人


*主人公side




「午後、女子は全員応援合戦をしなきゃいけないらしいぜ!
なぁ上鳴?」


「そんなこと、聞いておりませんけど...」


「別に信じねぇのも勝手だけどよぉ...
相澤先生からの言伝だからな。」


「まぁ...決まりごとなのでしたら、仕方ありませんわね。
私が衣装を創造しますわ。少々お待ちを。」


「なんか普通の学校っぽいイベントもあるんやなぁ」


『ね〜』


休憩中ですっかり気の抜けていた私は、
机に突っ伏して、衣装を創造するやおももの後ろ姿をぼけっと見つめていた。

やばいな...午前中、調子にのって個性を使いすぎたからめちゃくちゃ眠い。

個性の電気を使っている間、身体能力が爆発的に向上するのだけど、
筋繊維を酷使した反動で異常に眠くなってしまうのだ。




「さ、できましたわよ」

『やおももありが...え?この衣装着るの...!?』





やおももに手渡された衣装を見た私は、
驚きのあまり一瞬で眠気が吹き飛んだ。


そして誰一人として、峰田と上鳴が、不敵な笑みを浮かべながら女子陣営を遠くから見つめていることに気付かないのであった。

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