第6章 猫とクラスメイト
*轟side
案内されたのは、築浅の綺麗なマンション。
コンクリート貼りの壁に、シンプルな家具。
壁には絵まで飾られていて、かなり洗練されている。
「...意外と男みてぇな部屋だな。
想像していた"女子の部屋"と大分違う。」
U字型のデスクには、薄型のデスクトップPCや、よくわからない電子機器が並べられていた。
俺と同じ、雄英高校ヒーロー科の推薦入学者...そのへんの同世代と違うのはわかっていたが、普段のキャラと部屋の印象のギャップが大きすぎて少し困惑した。
『えへへ...よく言われます。
ごはん作るから適当にくつろいでて。』
リョウはキッチンに向かい、冷蔵庫の中を確認し始めた。
「この大量の電子機器は何だ?
お前の個性と何か関係あんのか?」