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電撃少女はヒロインになりたくない

第4章 ご近所さん


*主人公side


帰り道.
私は、電車に揺られながら窓の外をぼんやりと眺めていた。


今日は戦闘訓練でお互いの個性を観察できたことがきっかけとなり、
放課後にクラスメイト同士での自己紹介が盛り上がった。

新しい友達ができたし、
戦闘訓練ではオールマイトに褒められちゃったし、幸先良いなぁ。




「...なにニヤけてんだ」


『わあぁ!し、焦凍...!なんでいるの!!』


「俺が電車に乗ってちゃ悪いか」


『びっくりしたー、まさかこんなところで会うとは』


「...最寄り駅が一緒なんだから、そりゃ遭遇する確率も高いだろ。」


『えへへ...そういえば今日の戦闘訓練、無双してたね』


「...普通だろ。お前こそ、見た目にそぐわず結構えげつない戦略家だな。」


『うっ....』


「何も考えてねぇやつだと思ってたが...案外、負けず嫌いなんだな」




彼はいつも無表情だから何を考えているのかわからないけど、
意外とクラスメイトのことをよく観察しているらしい。

一言余計だけど。



「....良いと思う、そういうところ」


『ん?今なんて....わっ!!』


突然、電車が大きく揺れる。
咄嗟に目をつぶってしまったのだけど...ふと、頬に不思議な感触を覚えて、目を開ける。
恐る恐る顔を上げると、目と鼻の先に、焦凍の顔があった。


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