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電撃少女はヒロインになりたくない

第4章 ご近所さん


*主人公side



今日は、入学して初めての戦闘訓練をした。
改めてクラスメイト達の個性を観察することができて、とてもワクワクしたのだけど…

一つだけ、気がかりなことがある。
戦闘訓練中、デクくんと勝己の様子がおかしかった。
モニター越しで何を話しているかわからなかったけれど、2人とも神妙な面持ちで待機所に戻ってきたのだ。

特に、勝己はなんだか上の空というか、落ち込んでいるように見えた。



『思春期だからなぁ、いろいろあるのかなぁ』



なんて、我ながら呑気なことを考えながら、教室に戻った。



「おー!電気のやつじゃん!お前すごかったな〜シビれたぜ!
俺ぁ切島鋭児郎!今みんなで訓練の反省会してたんだ!」


「私、芦戸三奈!可愛い顔して強いね〜!」


「蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで。」


「俺は上鳴電気!同じ電気系の個性なのに、全く戦い方が違うからビビったよ。やっぱ推薦入試のやつはすげぇな。いろいろ教えてくれ!」



教室に入った途端、クラスメイト達に囲まれる。
溌剌とした赤髪の男子に、触覚の生えたピンクの女子、カエルみたいな小さな女子、チャラそうな金髪の男子。
みんなキャラが立ってるなぁ。

話してみると、みんな案外普通の高校生だ。
癖は強いけど良い子ばかりで安心した。




『あ...勝己、お疲れさま!元気?』


「....」



無視。
明らかに不機嫌そう。



『って、どこ行くの!』


「っせぇな。帰るんだよ。」



クラスメイトのみんなの制止を乱暴に振り切って、勝己はそそくさと教室を出ていってしまった。

その直後、ボロボロのデクくんが戻ってきた。
クラスメイトがデクくんを取り囲んで湧いたのも束の間、彼は勝己を追いかけて足早に帰っていった。




(青いな......)
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