第3章 スタートライン
*主人公side
入学初日に突然実施された個性把握テストの結果は、勝己と同率で3位だった。
(どうやら彼は不服だったようで、めちゃめちゃ睨まれた。理不尽。)
ちなみに、今朝話しかけた轟くんは2位みたい。
私が言うのもなんだけど、さすが推薦入学者の実力、と言ったところ。
にしても、クラスメイトと全く会話しようとしないし....いやあ、クールだなぁ。
そして、1位の子にも見覚えがあった。
『ねね、あなた推薦入試で会ったよね?いろいろと創れる子!』
「もちろん、覚えておりますわ。
推薦入試の際に拝見したあなたの個性、非常に印象的でしたの。
私、八百万百と申します。お見知り置きを、橘さん。」
きっちりしてるなぁ....
でも、ようやくマトモな人と話せた気がして嬉しい。