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電撃少女はヒロインになりたくない

第3章 スタートライン


*主人公side



「次、橘、投げろ。」


『はーい!』


「....待てや。てめぇ個性把握テストなのにその首輪つけたままなのかよ。」


相澤先生からボールを受け取り、投球の用意をする私に、勝己が怪訝な目を向ける。
意外と鋭い。
この制御装置のこと覚えてたのか。そして首輪じゃねぇ。


『今はいいの』


「は?ビビってんのかクソザコ」


『これは勝己には関係ないでしょ』


「橘、さっさと投げろ。」



傍観していた相澤先生が割って入る。

実は、入学前に学校に提出した資料には、制御装置をつけることになったきっかけの事件のことも記載されている。
相澤先生は、恐らくその資料を読んでくれたのだろう。

意外と優しい人なのかも。
悪人面って言ってごめんなさい。
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