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電撃少女はヒロインになりたくない

第21章 オリジン


*緑谷side



「....えっ、この人、プロヒーローの......!?」


『さすが筋金入りのヒーローオタク!海外のヒーローもしっかり守備範囲内なんだ。
よかったねパパ、日本でも認知されてて。』


<はは、光栄だよ>


「ぱっ...パ、パパ....?父親?お父さん....!?」


『デクくん動揺しすぎ。そう、こちら、私のパパです。
パパ、こちら私のクラスメイトの緑谷出久くんだよ。』


<ああ、体育祭で目立っていた子だね。
出久くん、はじめまして。リョウの父です。
ヒーロー名で言ったほうがしっくりくるかな?>


「ぞっ、存じ上げてます!ヒーロー名は"Mr. telepotor"、瞬間移動の個性で通称"ミステレ"!ヒーロー歴でいうとオールマイトとだいたい同期、アメリカを拠点に海外を転々としている自由なヒーロー、かつてはご夫婦でヒーロー活動に勤しんでいたが、ある事件をきっかけにソロ活動が増えたとか。個性の発動範囲については諸説あるがまだ明らかにはなっていませんよね、現時点でテレビ電話をしているということは国を超えるほどの瞬間移動はできないということでしょうか」


『あはは、全部ばれてるじゃんパパ』


<いやぁ、たいしたもんだよ。ちょっと毛色は違うけど、ルイみたいなお友達だね。>


「すっ、すみません!つい昔からの癖で...!」



しまった。プロヒーロー相手に興奮して、いつものやつをやってしまった。
しかし、テレビの向こうの彼は、不快な顔をするどころか、穏やかな笑顔を浮かべている。
良い人でよかった...!



...あれ、ちょっと待てよ。
ミステレがお父さんということは、リョウちゃんのお母さんて、もしかして──

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