第20章 イヤホン
*主人公side
「橘は推薦入学者だからわかるけど、爆豪も成績良い系とか意外すぎでしょ。人は見かけによらないね〜!」
「爆破するぞ黒目」
『なんなら、理系科目は私より全然できるんだよね...不本意ながら』
「そうなの?この間の小テストとかどんな感じだった?」
『私の場合、英語と国語は満点で、社会系は9割くらい。』
「うえぇ、まじかよ。わかってはいたけどとんでもねぇな。」
『ただ、物理と数学はだいたい6-7割って感じかな。計算苦手で...』
「はっ、ザコかよ。
つーか、てめぇの個性で物理苦手とか詰んでんな。
電気なんざ、物理現象を理解してねぇとクソほども使いこなせねぇだろ。」
「ちょっと何言ってるかよくわかんねぇけど、俺にも刺さるぜ...」
「そういう爆豪は?」
「全科目平均9割」
「くっそ...ヤンキーのくせに....!」
ドヤ顔で凄む勝己を見て、
クラスメイトのみんなは悔しそうに頭を抱えた。
『ってことで、文系は私が、理系は勝己が教える流れでいこうと思います』
「えー!全部橘のが良かったー!爆豪の教え方雑そうじゃん」
「んだと黒目!てめぇら全員教え殺したるわ!!!」
「お、頼もしいぜ爆豪!」
『じゃ、まずは英語からね〜!』
こうして、私と勝己による放課後勉強会が始まった。