• テキストサイズ

電撃少女はヒロインになりたくない

第20章 イヤホン


*主人公side



『なんかこういうの、”高校生”って感じで楽しいね〜!』



相澤先生からヒーローインターンの話を聞いた日の放課後。

私は、小テストのために勉強を教えて欲しいと頼まれたので、クラスメイト達と一緒に学校の近くのカフェに来ていた。

今日のメンバーは、勝己、鋭児、上鳴、芦戸ちゃん、耳郎ちゃんだ。



「なんで俺まで付き合わなきゃなんねーんだよ」


「文句言うなよ爆豪、リョウに腕組んでファミレスに連れてきてもらえるなんて、どんなご褒美だよ。絶対嫌がる演技してるだけだろ。」


「演技じゃねぇ。自分の意志に反して拉致されそうになったら、全力で拒否するに決まってんだろうが。」


「だからって、道ばたで個性フル活用で喧嘩しようとすんのまじでやめてよ。
ただでさえあんたら、体育祭効果で目立つってのにさ...」


「うるせぇ。俺の自主練の時間を奪う価値がてめぇらにあんのか?」


『勉強教えて欲しいって言われたんだもん。
この人数相手に私ひとりじゃちょっと心許ないでしょ。』


「ザコが。俺の助けがねぇとなんにもできねぇのか。」



そこまでは言ってねぇ。

ただ、”クラスメイトに勉強を教える”というミッションを達成するには、成績優秀者の勝己がいてくれた方が心強いのは間違いないので、むかつくけれどここはグッと堪えよう。
/ 157ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp