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電撃少女はヒロインになりたくない

第3章 スタートライン


*主人公side


教室についた瞬間、轟くんはそそくさと後方の席に座ってしまった。

教室までの道のりではひたすら私が喋り倒してしまったんだけど
苦手意識もたれちゃったかな。
せっかく同じクラスだし仲良くなれると嬉しいんだけどなぁ。

あ、そういえば、下の名前を聞きそびれちゃったな...




「お前、この前のイカれ女じゃねぇか。」





私の気分を切り替えてくれたのは、見覚えのある悪人面の彼。
机の上に足を乗せて偉そうに座っている。




『勝己くん!同じクラスだったんだ〜!
今日も元気にヤンキーしてるね!』


「るせぇなクソが!喧嘩売ってんのか!」


『また会えて嬉しいな〜!
末長くよろしくだよ!』


「...ハッ、ザコが。」




勝己くんが私に散々悪態をついた直後、真面目そうな男の子と喧嘩をし始めた。
男の子たちは朝から活気盛んだなぁ....

関心しているのも束の間、教室の前方に見覚えのある姿が。
緑の髪の毛にソバカス....あの弱気なデクくんだ。
女の子に話しかけられてすごくキョドっている。青いな〜!


そんな一連の騒々しさも、突然差し込まれた低い声によって静止した。


「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」

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