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電撃少女はヒロインになりたくない

第18章 特別講師


*緑谷side




「...って、もしかして研究者の...!?」


「あれ、僕のこと知ってるの?」


「もちろんです!
若くして個性研究の第一人者として活躍していて、この数年間"世界で最も偉大な研究者"ランキングの1位を取り続けている、超有名人じゃないですか...!」


「相変わらず、オタクやってんな!緑谷少年」


「個性はずば抜けたIQと、超記憶ですよね!
実力はそのへんのプロヒーローよりも抜きん出ているのに、頑なに研究者でいつづけるミステリアスな存在...!」


「ははっ、全部言うじゃん。自己紹介の手間が省けたね。
改めて、橘ルイです。妹がお世話になってます。」


「お会いできて光栄です!!!
妹...?あっ、そういえば、橘ちゃんと同じ苗字...ええっ!?」


『...そう、私の兄』


「橘少年....いや、橘先生には、特別講師として、雄英の生徒たちの個性強化の手助けをしてもらう。
この後A組のみんなにも紹介しにいこうと思っていたんだけど、きみには先に紹介しておこうと思ってね。」


「な、なんで僕なんかに...?」


「僕がオールマイトに頼んだんだ」


「...?」


「緑谷くんさぁ、変わった個性を使うよね」


「...!」


「僕は天才だから、僅かな情報さえあればその人の個性の特性・強み・弱み、ぜんぶわかっちゃうんだけどさ。
きみの個性に関しては、まだ全容がつかめてないんだよねぇ。
だから、研究させてもらおうと思って。
もちろん、その過程で、個性の合理的な使い方や、応用方法の提案なんかもできるから、きみにとってのメリットもあると思うよ。」


「...な、なるほど..!」


「ってなかんじで、彼と関わることも多くなると思うから、仲良くな!
ほら、橘少女も、へそを曲げてないで教室に戻るぞ!」



オールマイトは、賑やかしながら、不機嫌そうなリョウちゃんと肩を組み、部屋を出ていった。
あまりにも体格差がありすぎて、リョウちゃんが引きづられているようにしか見えない...
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