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電撃少女はヒロインになりたくない

第17章 隣の男


*主人公side




『....っ!?』


「もう〜〜〜リョウ、よそ見しないでよ!
せっかく久々にお兄ちゃんに会ったっていうのに、冷たいぞ〜!」




最悪、最悪、本当に最悪!!
突然"明日そっちに行くよ"と連絡が来て、本当に翌日の朝に日本に来たのは百歩譲って受け入れよう。
十分めちゃくちゃだけど、兄がそういうヤツだってことは、妹の私が誰よりもよく理解している。

だけど...




『お兄ちゃん、なんで学校までついてくるの!?』




学校にまで着いてくるなんて聞いてないし、
意味わかんないし、
第一...めちゃめちゃ目立ってて恥ずかしい!!




「愛する妹が通う高校を見たいと思うのは、兄として当然でしょ?
僕はリョウの兄であり、保護者であり、恋人だもの」


『最後余計だから!!!』



正直、お兄ちゃんは見た目はかなり美形だ。
小顔で身長が高くてスタイルも良い。
黙ってさえいれば魅力的だとは思う。

その証拠に、早速女子生徒達の黄色い声が各所から聞こえてくる。

ただでさえそこいるだけでも目立つって言うのに、
言動が自由でエキセントリックだし、過激なボディタッチをしてくるし、
通学ラッシュの生徒達に混ざって一人だけスーツだし、浮きまくりじゃん...!

どうか、A組のみんなには見られてませんように...!




『どうせ、着いてきても校内には入れないよ。
ヴィラン騒動もあったりして、セキュリティが厳重になってるから。』


「んー、知ってるよ」


『だから、さっさと帰っ...痛っ!』



お兄ちゃんとの会話に夢中で、目の前の障害物にぶち当たってしまった。
...こんなとこに壁なんかあったっけ。




「私が壁のフリをしながら来た!!!!」


『お...オールマイト!?』



あまりにも大きかったので壁かと思ったが、
その正体は仁王立ちするオールマイトだった。

登場の仕方の癖が強い。

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