第16章 女子会
*主人公side
「にしても...話には聞いていたけど、やっぱり雄英の体育祭はすごかったねぇ」
「こんなかでは総合4位の橘がトップだね!やるなぁ美少女!」
「表彰台まであと一歩、惜しかったわね」
『みんなありがとう!お恥ずかしながら最後の方はあんまり覚えてないんだけどね...』
「試合中に突然倒れた時は驚きましたわ。その後、体調は回復なさいました?」
『おかげさまで!』
「なんかさ、登下校の帰り道とかでさ、めっちゃ声かけられない?
芸能人になった気分だよね〜!」
「私そういうのあんま慣れてないから、なんて答えらたらいいかわからんのよなぁ...」
「お茶子ちゃんは爆豪ちゃんとの試合で目立ってたから、特に声かけられそうね」
女子会なんて言ってみたものの、やはり雄英高校のヒーロー科。
最初に盛り上がったのはもっぱら体育祭の振り返りと、A組や他のクラスの生徒の個性についての話だった。
初めて見るB組の生徒の個性のこと、
特に派手な戦闘を繰り広げたデクくん・焦凍・勝己達のこと、
普通科のダークホース・心操くんのこと。
様々な方面のライバル達の姿を目の当たりにした私達は、
半ば興奮を感じ、半ば不安を覚えながら、それぞれの思いを共有した。