第11章 救助訓練
~葵 Side~
ヴィランがウチらの方に向かって走ってくる。
クソっ、ウチが弱いせいで皆に迷惑がかかってる。何とかしないと。頭を回転させろ。この状況での最適解を出せ!
そう考えているとオールマイトは脳無と真正面からの殴り合いを始めた。
一発一発ごと全てに100%以上の力を出して。
そして脳無を倒した。
オ「やはり衰えた。全盛期なら5発も撃てば充分だったろうに。
300発以上も撃ってしまった。
さてと、ヴィラン。お互い早めに決着つけたいね。」
死「チートが……!衰えた?嘘だろ…
完全に気圧されたよ。よくも俺の脳無を……
全っ然弱ってないじゃないか!あいつ…
俺に嘘教えたのか!?」
オ「どうした?来ないのかな?クリアとか何とか言ってたが…
出来るものならしてみろよ!」
轟「さすがだ…
俺達の出る幕じゃねぇみたいだな。」
切「緑谷!ここは退いた方がいいぜ。
かえって人質とかにされたらやべぇし……」
ウチは勝己に支えてもらっている。きっと出久も同じことを考えていると思う。
あれは虚勢なのだということを。
黒霧が死柄木を落ち着かせ、再びオールマイトに攻撃しようとすると同時に出久が飛び出していった。