第11章 救助訓練
~緑谷 Side~
かっちゃんが脳無に攻撃されたと思った、けど今僕の隣にかっちゃんがいる。
『かっちゃん!?よっ、避けたの?すごい…!』
爆「違ぇよ。黙れカス。」
違う?どういうことなんだ?それにさっきまで葵ちゃんが近くにいたのに今は何故かいない…
もしかして……!
土煙の中にいたのは血塗れの葵ちゃんだった。
「ゴホッ、ゴホッ………、流石に痛いっつーの。」
『葵ちゃん!』
死「へえ~、脳無の攻撃を受けても立ってるのか。
いいな、お前…。黒霧、アイツの名前葵って言うらしいぜ。アイツ、連れ去ろう…。」
オ「そんなこと私がさせるわけ無いだろう。」
そういうオールマイトの目はさっき僕たちを助けに来たときのように笑っていなかった。
オールマイトは葵ちゃんを抱えると僕達に預けてきた。
轟くんが葵ちゃんを支えていたが、葵ちゃんは苦しそうだ。
『葵ちゃん!大丈夫?』
「だいじょうぶ……このくらい、なんともないから……」
切「いや、そんなわけねーだろ!頭からも血出てるぞ!」