第9章 戦闘訓練
順番が進んでいき、最後、ウチの番だ。相手はBチーム、焦凍と目蔵のチームだ。
『よろしくな。焦凍!目蔵!』
轟「あぁ。」
障「よろしく頼む。」
オ「椿少女!敵側かヒーロー側、どちらにするのかな?」
『それじゃあ、敵側で。』
ウチは先に建物の中に入った。ウチが敵側を選んだのには、理由がある。
もちろん、敵側の思考を学ぶ為もあるがそれとは別にもう1つ、
きっと焦凍たちは同じ手段で核を回収するだろう。
それを逆手に取ってこっちが勝つという安直な方法だ。
そうして訓練が始まった。案の定、辺りが冷えだし、氷が現れた。
『“溶けろ”』
核とウチの周りにあった氷は溶け、少し待っていると、焦凍と目蔵が部屋に入ってきた。
轟「予想通り、あれだけじゃやられないか。」
『まぁ、当たり前でしょ。』
障「わるいが、核は回収させてもらうぞ。」
『別に良いよ!』
轟・障「「は?」」
『うん、だから別に良いよって言ってるの。この部屋に核があるんならね。』
二人はようやく気づいたようだ。核がこの部屋に無いことに。
ちなみに核は今いる部屋の反対側にある、だけど時間もあと少しの状況で二人を足止めすればいい。
『“動くな”』
すると、二人は動かなくなって、時間が刻々と近づき、
オ「タイムアップ!敵側の勝利!」