第9章 戦闘訓練
移動すると百がウチの隣に来た。
八「葵は、どちらが勝つと思いますか?」
『う~ん、どっちもどっちかなぁ。』
切「以外だな。お前なら絶対“緑谷が勝つ”って言うと思ったんだけど。」
『これは訓練といえど、勝負なんだよ。勝負に“絶対”なんて言葉は存在しない。
鋭児郎だって目の前に勝てない相手がいても勝負を諦めたりしないでしょ?』
切「当たり前だ!諦めるなんて漢らしくねぇからな!」
『それと一緒だよ。勝己はまぁともかく、出久はちゃんとこの訓練の意味を考えていると思うよ。』
百「葵、切島さん、そろそろ始まりますわよ。」
訓練が始まり、勝己はいきなり出久に奇襲をかけた。
出久は勝己の動きを読み、背負い投げをしたのは驚いたがそれを上回るほどの戦闘のセンスを見せつけた。
結果はヒーローチームが勝ったが倒れていて、一方
敵チームは負けたがほぼ無傷だった。
出久は勝己との勝負でボロボロになり、リカバリーガールのもとに運ばれた。
オ「まぁ、つっても今戦のベストは飯田少年だけどな!
何故だかわかる人!」
その質問に百が答えていた。がウチは勝己の事を考えていた。
どーすっかなぁ、励ます?いやいや、そんなことしたら逆に勝己の神経逆撫でしそうだし
まぁ、今日は一緒に帰るか。
勝己の事だからきっと立ち直ると思うけど。
無理だったら、そんときはそんときだ。