第9章 戦闘訓練
『“戻れ”』
ウチは二人を動けるようにした。
『ごめんな、急に動けなくなって驚いたでしょ?』
轟「別に、葵の作戦勝ちだっただけだろ。」
障「確かに、まんまと騙されたな。」
『今は上手くいったとしても、次同じことが通じるとは限らないからな。二人と戦う時がまた来たら、別の方法で勝ちにいくから。』
轟「こっちも、負けねぇようにする。」
そうしてウチらはモニタールームに戻った。
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ウチは急いで帰る準備をして勝己を追いかけた。
『勝己!!』
ウチが呼ぶと勝己は黙って追い付くまで待ってくれた。
爆「何のようだ。」
『一緒に帰ろうと思って、ダメ?』
爆「………勝手にしろ。」
『そっか、ありがとう。』
勝己と一緒に帰ろうとすると出久が引き留めた。
出久は自分の個性について話して、勝己は新たに決意表明をした。
出久の後にオールマイトが来たが今の勝己には必要なく、そのままウチらは帰った。
爆「おい、葵。」
『何?』
爆「てめぇ、何で一緒に帰るだなんて言ったんだ。」
『う~ん、勝己が立ち直ってるからはっきり言っちゃうけど、励まそうかなって思ったんだ。
まぁ、それでも勝己の神経逆撫でしそうで怖かったけど。』
爆「そういうわけか。」
『そういうわけですよ~。けど、一緒に帰りたいっていうのもわりかし嘘じゃないし。
中学の時もさ、出久と一緒に帰れないとき勝己がいつも送ってくれたでしょ?
あの時、嬉しかったからさ。そーいうわけですよ。』
爆「……っ///、てめぇはよくそんな恥ずかしいこと言えるな。」