第8章 個性把握テスト
1種目 50m走
あのエンジンの子、すごいな。エンジンって事は機動力抜群じゃん。なんて見ていると、肩をトントンと叩かれた。
振り返ってみると、そこには百がいた。
『あれ!?百!同じクラスだったの?』
八「そうですわよ!葵ったら全然気づいてくれないんですもの!」
『はは…、ごめん。』
八「でも、同じクラスでよかったですわ。」
『それは、ウチも一緒。』
しばらく、百と話していたらある男の子を見つけた。ウチは、百に一言いってからその男の子に近づいた。
『焦凍!』
轟「ああ、葵か。お前も合格してたんだな。」
『うん、しかも同じクラスだし。』
轟「葵は、あの二人と知り合いなのか?」
『あの二人?』
轟「今、走ってる二人。教室にいた時やけに親しそうだったから。」
『あぁ、勝己と出久の事?あの二人なら同じ中学だったんだ。それが、どうかしたの?』
轟「いや、なんでも無い。」
そう言って、焦凍はそっぽを向いてしまった。
『あっ、もうすぐウチの番だから行ってくるね。』
轟「………頑張れよ。」
『もちろん!』