第6章 再会
~葵 Side~
買い物を終え、帰ろうとしたら人だかりが出来ていた。どうやら、ヴィランに襲われている少年を別の少年が助けているそうだ。
ウチは気になって人だかりの前に行ったら、勝己がヴィランに襲われていて、出久にも襲いかかろうとしていた。
それを見たら、体が勝手に動いていた。
『“離れろ”』
個性を使ってヴィランを蹴り飛ばした。その時、勝己の腕を引っ張ってヴィランと引き剥がした。
ヴ「クソっ、ガキ!後少しだったのに邪魔するな!」
ウチは出久と勝己の前に出た。
『テメェ、ウチの大切なダチに手ぇ出してンじゃねーぞ。』
そう低い声で唸るとヴィランは怯んだ。