第6章 再会
そうして、ウチらは学校に着いた。
ウチは出久と勝己と同じクラスだったから、出久と今日あったヴィラン騒動について話した。
その日、先生が
先「えー、おまえらも三年ということで。本格的に将来を考えていく時期だ。」
もちろん、成績には影響しない時間なのでウチは寝ていた。
のに、勝己の声で目が覚めた。
勝「模試じゃA判定!俺は中学唯一の雄英圏内!」
『“一般”のな』
そう言うと、勝己はウチを睨み付けてきた。
先「あー、椿も雄英だったな。しかも、推薦の。」
先生が言うと、周りはざわついた。
“嘘!推薦が来てたの!?” “アイツ、運動も勉強も常にトップだしな。”とか、声が聞こえたが気にせず
また、寝ようとしたら
先「そういやあ、緑谷も雄英志望だったな。」
と、余計なことを言った。その事に、クラスが笑い声に響いた。
勝己が何か言っている気がしたが、ウチの安眠を邪魔されるのは、嫌なので
『“黙れ”』
と、先生以外に個性を発動させた。するとクラスが一気に静かになった。
先「椿、校内で個性発動は禁止だぞ。速く元に戻せよ~。」
『すいません。でも、私の安眠を邪魔されるのは、嫌だったので。』
先「というか、寝るなよ。」
『はーい。“戻れ”』
そう言うと、クラス全員の口が動くようになった。