第5章 悲劇
~緑谷 Side~
かっちゃんの顔を見たとき僕は驚いた。
だって、普段ならどんなことがあっても絶対泣かないのに。
僕は、かっちゃんが寄っていたベンチに向かった。そこには、手紙があった。
“いーくんへ
いきなり、手紙があって驚いたでしょう?
実は伝えたいことがあって書いたんだ。
私ね。親の都合でここに住めなくなったんだ。
だから、いーくんにノートを見せてもらうってことが出来なくなったんだ。ごめんね。
いーくんは、誰よりも優しい心を持ってるよ。困っている人を見捨てられない。
それはヒーローにとって大切なことだよ。後、あの時相談に乗ってくれてありがとう。
またね
奏より”