第4章 出会い
彼らが去った後、私は緑の髪をした子に声を掛けると彼はハッと私を見た。
?「あ、あの、助けてくれてありがとう。」
『いえ、礼には及びません。』
?「えっと、君強いね。まさか、あのかっちゃんに勝つなんて…」
『かっちゃん?』
「さっき、君が投げ飛ばした子だよ。僕なんか絶対ボコボコにされてたよ。」
『そうなんですか。』
それから、私は彼と話をした。彼の名前は“緑谷 出久”と言って、私が投げ飛ばした子は“爆豪 勝己”と言う。
そして、爆豪さんと緑谷さんはオールマイトが好きで二人とも将来ヒーローになりたいらしい。
緑「でも僕、無個性なんだ。だからヒーローになりたくても、なれないんだ。」
『なれますよ。』
緑「えっ?」
『無個性でもヒーローになれている人を知っています。』
鼎がそれなんだ。
『そもそも、“なりたいか、なれないか”じゃなくて“なるか、ならないか”ですよ。』
緑「そっか…。そうだよね!」
『それに、私はあなたはヒーローになれると思いますよ。』
彼は、嬉しそうに笑った。
緑「あ、ありがとう!」