第4章 出会い
私が言うと男の子が怒って
?「何がだよ!」
と、聞いてきた。
『ヒーローというものは、勝って助ける、助けて勝つ、というものです。』
まぁ、これはオールマイトからの受け売りなんだけど。
『それに、女の子に勝てないあなたが必ず勝つヒーローになんてなれませんよ。』
と、少し笑いながら言うと男の子は本気で怒りだしてしまって、他の二人が止めていたが、それで怒りが収まる訳でもなく、このままでは関係の無い人にまで迷惑が掛かると思ったから。
『3分あなたにあげます。
その3分間の間1つでも私に攻撃が当てられればあなたの勝ち、私はそのまま去りましょう。
もちろん、あなたと他の二人にも謝罪をして。
けれど、もし私が勝てば、逆にあなた方が去ってください。』
?「いいぜ、すぐに終わらせてやるよ!」
そうして、3分間私は彼の攻撃を避け続けた。結果は、私の勝ちで悔しそうにしている彼を二人は慰めながら、去っていこうとした。
『私は、望月 奏と言います。』
そう言うと、彼は立ち止まった。
『もし、リベンチマッチがしたいなら、この公園に来てください。その時は喜んで、引き受けますよ。』