第4章 出会い
ある日、私は鼎に頼まれて、おつかいに行っていた。荷物もそんなに重くなく。帰ろうと思って道を歩いて、ふと近くの公園を見ると、緑色の髪をした男の子が後ろにいる子を前にいる三人組から守っていた。
その子の顔は少し怯えていて、声も震えていた。そして、三人組がいきなりその子に襲い掛かろうとした。
私は、その場に荷物を置き、緑色の髪の男の子と三人組の間に入って、中央にいた手を爆発させている子を投げ飛ばし、他の二人にも蹴りを入れた。
もちろん、両方とも加減をした。そこまで痛くは無いはずだ。緑の髪の男の子…ではなく、その後ろにいる子に怪我は無いかと聞いた。
その子は大丈夫と答えたので、そのまま家に帰した。今、公園に残っているのは、緑の髪の子と三人組と私だけだった。
様子を見ていると、ハッとしたようにさっき投げ飛ばした子が私の方を見た。
?「お前、誰なんだよ!」
と、聞いてきたから私はそれに答えず
『あなたは、将来ヴィランになりたいのですか?』
?「そんなワケねーだろ!俺はオールマイトみたいなヒーローになるんだよ!」
『弱いものを傷付けようとしていたのにですか?』
?「ちげーよ、ヒーローっつうのは必ず勝つんだよ。」
『だから、必ず勝つヒーローになりたいと。』
?「あぁ!」
『それでは、まだ半分ですね。』