第3章 名前
カ「私の名前は、望月鼎。趣味はアクセサリー作りで、今はブレスレットを作るのにハマってるかな。あっ、でもビーズとかの簡単なやつだよ。
それで、私はヒーロー活動もしていて、ヒーロー名はカナエって言うんだ。まぁ、そのまんまなんだけど私、この名前、好きだからさ。
と、いうわけであなたの名前教えてくれる?」
と聞かれたので、
『私の名前はありません。』
本当はある私の名前くらい。けど、言いたくない。鼎さんは自分の名前が好きだと言っていたけど、私は自分の名前が好きではない。だから、嘘をついた。
カ「そっか…。じゃあ、私があなたの名前着けていい?」
『別にかまいません。』
カ「う~ん。どうしよっかな。いざ、人の名前考えると色々悩んじゃうな。」
何でもいいのに名前なんて。名前はその物体を示すだけで何の意味もないのに。
カ「う~ん。あっ、カナデなんてどうかな?奏でるって書いて“かなで”。うん!それがいい!よしっ、今日からあなたの名前は“望月奏”。よろしくね、奏。」
『はい。よろしくお願いいたします。』