第3章 名前
そこから、色々と鼎さんと話をした。
これから鼎さんと過ごしていくこと、未来のことを、たくさん。
鼎さん曰く、自分のことを“姉さん”と呼んでほしいみたいで、私に呼んでほしいアピールをしていた。
その後オールマイトさんに会いに行った。オールマイトさんは時々、私の顔をじっと見てくるが、あまり気には止めていなかった。
しばらくして、オールマイトさんから自分自身についてのことを聞いた。姿のこと、個性のこと。
それでも、私は驚かなかった。オールマイトさんはオールマイトさんで、なにも変わらない今までもこれからも。そう私が言うと、優しそうに笑って“ありがとう。”と言って頭を撫でてくれた。
オールマイトさんや、鼎さんと過ごしていく内に私の表情は柔らかくなって、感情も出て、口調も変わっていった。