第14章 その後
飯「………申し訳ございません。」
天哉はマニュアルさんの前まで行き、謝る。
マ「よし!他人に迷惑がかかる。分かったら二度とするなよ。」
面「大人のズルで君達が受けていたであろう称賛の声は無くなってしまうが……
せめて、共に平和を守る人間として……
ありがとう!」
こうしてウチらの戦いは終わったのであった。
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出久がお茶子に電話を掛けるため病室に出ている間、天哉とウチは診察を受けていた。
ウチは皆とは違い別室に居る。そしてウチの目の前には白い髭を生やしたベテランらしき医者が居る。
医「え~、椿さん……だっけ?」
『はい。』
医「椿さんね、貴女、不思議なんだよ。
普通、刺傷なら安静にしていれば治る筈なんだけど、貴女の場合それが全然なの。」
『それは一体……』
医「貴女の腕の刺傷が他の子達と比べて治りが圧倒的に遅いんだよ。」
『そう……ですか……』
当たり前だ。ウチは人間じゃないんだから……
人間ではない者が人間用の治療を受けたって治る筈がない。
医「すまないね。うちの病院じゃどうしようも出来ない。」