第14章 その後
『いえ、大丈夫です。一人心当りのある人物を知っていますから。』
医「そうなのかい。じゃあ、その人に頼んでみてくれ。治せ無くて本当にすまない。」
医者は頭を下げ、ウチに謝った。
『顔を上げてください!私なら大丈夫ですから!』
ウチは診察を終え、心当りのある人物へと電話しようと外に出る。
あいつ、出てくれるかな。たまに出ないときあるからなぁ。
ウチは心配ながらも電話を掛ける。
トゥルル……トゥルル……
出ない……かぁ……
ウチが諦めて、切ろうとした時。
?「もしもし?アンタから電話が来るの珍しいじゃない。」
『あっ、ソフィ。ちょっと頼みたい事があるんだけど……』
ソ「どうせ、怪我したから治せ~とかでしょ。」
『うん。』
ソ「ハァ、全くアンタは……。
いい?私(あたし)はアンタに自分の怪我の治療法を教えたわよね!?
だから、重傷じゃない限り、治療しないって言ってるでしょ!
そもそも私に電話掛けてこれる位に元気なら自分で治せる筈よね。」