第13章 職場体験
『あぁ、あの時のか。お茶子凄かったよ。勝己相手にあんなに食らい付いていったんだから。
カッコいいなって思ったよ。ウチは最初にぶっ倒れたからなぁ。』
麗「えへへっ………、あれ?葵ちゃん、見てたの?」
『ううん。テレビで録画したやつ見たんだ。ウチが目を覚ました時には体育祭終わってたし。』
麗「そうなんや。……所でさっきから気になってたんだけど、デクくん震えてるね?」
『何かあったのか?』
緑「違うよ、これだよ。空気イス。」
ずいぶん古典的な方法だな…。
…“強くなれば可能性は広がる”か。
お茶子の言ってたこと参考になりそう。よし、ウチも職場体験先決めるか。
轟「葵。」
『焦凍?どうかしたのか?』
轟「ちょっと話したいことがあるんだ。ついてきてくれるか?」
『別にいいけど。』
焦凍に連れられ外に出た。教室を出ていくとき周りがざわざわしていたが気にしなかった。
『それで?話って何?』
轟「お前、体育祭の時倒れただろ?」
『ゴールしたときね。焦凍達も心配してくれてたんでしょ。オールマイトから聞いたよ。』
轟「あぁ………。それでお前がロボットに運ばれてる時聞いちまったんだ。」
『何を?』
轟「………“鼎姉”って言葉。」