第9章 であい
すたすた
(さて、ヨコハマに来たはいいが、どんな人間を捕まえるか)
ひそひそ
「あの男性綺麗ね···」
「モデルさんかな?」
ふふん
(魔界にいると疲れるけど、たまに下界に降りるのが時たまの楽しみさ)
だけど・・・
(違うんだよな~···ああ言う黄色い歓声を言う人間の血は甘いけど··もっと体の芯からぐわあってなる人間が)
たたた···どん
「うわっ」
「きゃっ···!ごめんなさい!お怪我はありませんか?」
「あっ、いや大丈夫だよお嬢さんは?(不思議な目の色)」
「私も怪我はありません。失礼します」
たたた···
(···深い海色していたな、それに)
ふわっ··って感じたが
ペロッ
「試食してみようか···」