第9章 であい
「で、姿見つからず別の人間連れて来たのか」
「へー、君が澁澤の新しいエサになる人間か」
かたかたかた
「ぇっ、待って··話が見えない!帰して!」
ざっ
「ダメですよ。君は今から私のエサになる···大丈夫、君がいた世界にはもう君がいないようになってるから」
「ぇ····うそ····」
ーーーーーーー······
「どうだった?味は」
「微妙でした、太宰くん頼みましたよ」
「はーい(微妙な顔)」
ガチャ
(血だらけ···)
ペロッ
「うべっ!まずい!」
コッコッコッ···
(あー、あの深い海色に会いたいな~)
あの娘なら私の血になる
ーーーー····
「また来てしまった」
今日も降り立つ。
されどあの娘が何処にいるか分からず、周りを見渡す。