第2章 ゆれたゆれた
(傷、と言うよりは)
「澁澤さん、動かないでくださいね」
もぐ
「······」
ぴっ
「ついてますよ」
(何かを欲しがってるように思う)
すっ
「これは痛み止めです、痛い時に飲んでくださいね、それでは··失礼します」
薬を渡してその場を後にしようとしたら
「天音」
呼び止められた。
「どうしましたか?(珍しい)」
「先程怖い夢見たので···添い寝をおねがいします」
ぱちくり
(添い寝···)
「片付け終えたら添い寝しますね」
ーーー····
ぎゅっ···
(添い寝ってなんか違くないか?何故私は抱きしめれてる)
すぴー···
「んぅ····」
(いつもより安らかな寝顔)