第2章 ゆれたゆれた
「天音くん」
「はい」
「ちょっと後ろ向いて、髪の毛はかきあげてね」
言われるがまま私は動く
何故首を見せなくてはいけない···
(まだ「されてない」よかった、だけど)
···ガリッ、チュー···
ぴっ
「ひゃん!」
何か痛い
「いいよ」
ネックレスを忘れた罰なのか?
ーーーーー·····
カチャッ
(フェージャ、用事あるからしばらく来れないって言っていたな。···澁澤さんは寝てる)
静かに部屋に入る
「すー····」
(最初の頃より寝れてる····お昼の準備しないとな)
何故だか私は澁澤さんの頭を撫でる。
「···何かの為に頑張ったんですね、痛かったよね···」
コッコッコッ···
パタン··
パチッ
「そんな風に言われたら···我慢が出来なくなる」