第2章 ゆれたゆれた
ガチャッ···
コッコッコッ
パシャ、チャプ
····ひたっ
「····っ、天音?」
「あっ起こしましたか?額の冷やしタオルを取り替えましたね。」
「手を、握ってくれないか?···嫌な夢を見たんだ」
ぎゅ
(だいぶ傷も塞がった、そろそろ歩く練習も必要かな~必要ないか?)
手を握りながら私は考える
ーーーー·····
「あれ?天音くんネックレスは?」
「あっすみません、朝急いでいて忘れました」
太宰さんに必ず渡さなくちゃいけないネックレス
探偵事務所に来た時に渡して、マフィア(あと内緒で澁澤さん)とかに行く時に渡される。
(うーん、天音くんは本当に魔人とコレクターの怖さを知らないんだな)