第40章 ばばば
ゆっくり··
ゆっくり
ギシッ··ぺたぺた··
ガチャッ··パタン
(うぅ···痛い···)
立ち上がって歩くのさえ気を抜くと転ぶ。
向かう先は浴室
少しでも体を温めたくて、痛みを和らげたくて
ずきぃ!
「あっ···」
もう少しの所で痛みに負けて私は倒れる。
だけど痛みは来なかった。
むしろ和らいでいく
「何処に行くのかと思ったら浴室かい」
「澁澤さん···助かりました」
「·······」
たらり
(···怒ってる?)
「最後に一緒に入ろうか」
ぞわぁ····。
「·····ッス」
ーーーーー···
コトッ
「大分魔界の空気にも慣れたようか」
「ご迷惑をおかけしてすみませんでした···」
すんすん
「あまり言いたくは無いが主の匂いがかなりキツイの」
「は··はは~」