第40章 ばばば
「····私は··ずっと天音と一緒にいたい。焼き菓子焼いて、特別なマフィンを貰って、撫でてもらいたい。だから··死なないでおくれ」
天音の周りが熱い
「大丈夫ですよ。私は太宰さんを置いて先に行きませんからね」
「でも、周りが熱い」
「それは···」
ばたーん!
「天音大丈夫かい!?···って」
「あっ澁澤さん、ケホッ」
「···げっ」
ずおお···。
「私の天音に抱きつくのはやめろおお!!」
どんがらがっしゃーん!!
「私の部屋で暴れないでーーー!!···あっ」
ぐらっ
『天音!!』
トサッ
「いっ···たくない··ケホッ··」
「ナイスタイミングですね」
ふわっ
(あれ?··この匂い···安心···する)
『フョードル・ドストエフスキー!!』
「本名までいいましたか」