第39章 生まれた意味
目の前に出された。洋菓子は、
白と赤
(···私みたいだな)
「澁澤さんもしかしてショートケーキ嫌いでしたか?私のチョコと交換しますよ!」
「ショートケーキ··か。白いね」
「私は好きですよ」
ぱちくり
「···私を?」
ぱちくり
「!?」
『······』
ふわっ
「そうですね。··澁澤さんの事私は好きですよ、白くてふわふわして何処かに消えそうで··」
「···人全て私から見たら袋に詰められた肉片だと見ていた。··でも今は少しぐらい人を見てみようかと思えたよ」
ふわっ
「はい!··早く食べちゃいましょ誕生日ケーキ!」
――――····
「···夢、か」
部屋は薄暗い
時間的に明け方だろうか
隣に眠る"宝石"は私色に染まった。