第35章 だるる
昔私が
「····トカゲさん?」
「もし、私がトカゲさんだったら?」
「違う、貴方はトカゲさんではありません!トカゲさんは額に角があって右目に傷がありました。」
ぎゅーん
(何でそこまで覚えているのかな···凄く嬉しい)
ぎょっ
(なにか変な事言ったかな???)
でも一瞬しか分からなかったけど、
貴方の目が。
むむ
(トカゲさん?···に似てる。いやもうちょい調べる必要あるわね)
くいっ
「天音」
「!?あの!(顎つかまれてる)」
「矢張り天音は私の妃に迎えたい。···そうだよ、私はあの時助けられた」
チュッ···。
「トカゲさんだよ」
「······えっ」
ーーーー····
「あっ」
「気づきましたか。太宰くんも」
「妖魔界に"人間"が来たね···私達も行くかい?」
「もうちょいしてから行きますか?」
「そうだね~~。白麒麟の嫁···か」
そう
お前だけを助けた訳じゃない
あの子は私達の祠にもお参りをしているから